「キッチンカーを出すには営業許可って必要なんだよね…?」
「調理師免許とか持ってないけど、キッチンカーの開業ってできるの?」
「どこで営業資格を取ればいいんだろう・・・?」
「営業許可って本当に必要なの?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
今はキッチンカーブームですが、いざキッチンカーを出そうと思っても、結構初期段階でつまづいてしまうのが、この”手続き系”です。
非常にめんどくさいですよね。しかし、ここを抑えておかないとあとから営業停止に追い込まれます。無許可で営業すると、食品衛生法や風営法違反となり、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が課せられます。
ちなみに、私は、開業してから20年間メロンパンに特化したキッチンカーのフランチャイズを経営し続けていますので、こういう手続き系にもどこよりも詳しいと自負しています。
このページでは、全くキッチンカーのことがわからなかったど素人の私が、累計販売個数10億個以上、1日10万円〜20万円販売する驚異的な販売力を誇る幸せのメロンパンHAPPyHAPPyを20年間経営してきた経験から
キッチンカーに必要な許可や資格
営業許可がいらないキッチンカー販売
営業許可を取得する場所
営業許可の費用
営業許可申請の方法
など、キッチンカーの営業許可取得に特化してお伝えしていこうと思います。
また、
「キッチンカーの営業許可申請書の書き方を伝授!」
「営業許可取得のためのチェックリスト!」
「保健所で営業許可を取得する流れを紹介!」
など盛りだくさんで、まさに、完全版!にしておりますので、この記事をブックマークして保存して何度も見返すようにしてくださいね。
一緒にキッチンカービジネスの成功の一歩を踏み出しましょう。
キッチンカー(移動販売)に必要な資格・許可
そもそも、大前提として、キッチンカー(移動販売)に必要な資格・許可ってどんなものがあるかおわかりですか?まずはそこからお話ししていきます。
そもそも、大前提として、キッチンカー(移動販売)に必要な資格・許可ってどんなものがあるかおわかりですか?まずはそこからお話ししていきます。
キッチンカー開業で必要な資格や許可は3つあります。
食品衛生責任
営業許可
販売許可
です。調理師免許が必要なわけではありません。
出店するエリアの保健所指定の基準や条件が満たせてないと、希望する地域でキッチンカーの販売ができません。それが営業許可です。
キッチンカーだけでなく、通常の飲食店を開業する場合も同様に、営業許可を申請し許可証を取得しなくてはなりません。
店舗とキッチンカーでは流れが異なる場合があります。ですので、まずは保健所で確認することをお勧めします。
もう少し細かいことお伝えしていきますね。
1.飲食店営業許可証
最も基本的なのが、都道府県の保健所から取得する飲食店営業許可証です。この許可証がなければ、法律上、飲食物を販売することはできません。
飲食店をする際に必ず必要になるのが、事業を展開する場所、設備器具等、衛生管理者の配置などの要件を満たす必要があります。これが飲食店営業許可となります。
2.衛生管理者
上記の飲食店営業許可証を取得するためには、衛生管理者の配置が必要になります。衛生管理者は、食品衛生法に基づく資格で、食品の衛生的な取り扱いを監督する役目があります。
衛生管理者になるためには、都道府県が認定した研修を受ける必要があります。講義内容は、衛生法規、公衆衛生学など6時間ほどの受講となります。 受講料は都道府県によって異なりますが、大体1万円前後です。 講習会受講後は、修了証として、食品衛生手帳が配布されます。
衛生管理者の配置
上記の飲食店の営業許可のためにも、衛生管理者は必須です。衛生管理者がいなければ許可をもらえません。衛生管理者は、食品衛生法という法律で定められた資格です。
飲食店営業の許可証は、各都道府県の保健所に申請しなければならず、申請をする際には、衛生管理者の資格証明、事業計画、施設の図面等の詳細な資料を提出しなければ運営をさせてもらえません。 また、定期的な衛生検査もあるため、食品の衛生管理などの監督をする衛生管理者が必要となります。
キッチンカー運営者はこれらの要件を理解し、遵守することが求められます。飲食店営業許可証は、食品を安全に顧客に提供するための最低限の要件を保証するものであり、ビジネスの信頼性を高める重要な要素となります。そのため、適切な許可取得は、法令遵守だけでなく、ビジネスの成功にも直結します。
食品衛生責任者の資格
食品衛生責任者の資格は、飲食店や食品製造業など、食品を扱う事業者が必要とする重要な資格です。 食品衛生責任者は、その名の通り、事業所における食品衛生管理の責任を担う人物で、食品衛生法に基づき設けられています。
食品衛生責任者になるためには、一定の条件を満たす必要があります。具体的には、食品衛生責任者養成講習を受講し、修了証を取得していること。栄養士、調理師、製菓衛生師など、一部の職種は食品衛生責任者として認められています。
食品衛生責任者養成講習は、各都道府県の指定する教育機関で開催されています。講習の内容は、食品衛生法や食品衛生管理の基礎知識、食中毒の予防方法など、食品衛生に関する幅広い知識が含まれます。
食品衛生責任者は、食品を扱う事業所において、食品衛生管理の実施や監督、食品衛生に関する教育の実施など、食品衛生に関する一切の事項に責任を持ちます。
なお、食品衛生責任者の資格は、取得した都道府県に関係なく全国で有効です。しかし、食品衛生責任者が常時配置されていることが求められるため、事業所の規模によっては複数の食品衛生責任者を配置する必要があることも覚えておきましょう。
以上が、食品衛生責任者の資格についての基本的な情報です。食品を扱う事業を行う際には、食品衛生責任者の存在が不可欠であることを理解し、適切な人材を配置することが重要です。
食品衛生責任者の必須要件
適切な食品の取り扱いと衛生管理を担保するため、食品衛生責任者として求められる要件を理解しておくことが重要です。具体的な必須要件を以下にまとめました。
資格を持つ者
食品衛生に関連する資格を持つことは、食品衛生責任者としての信頼性と専門性を示すものです。以下の資格を保有している方は、この要件を満たしています。
栄養士
調理師
製菓衛生師
食品衛生管理者
養成講習会の受講
食品衛生責任者としての知識と技術を習得するための養成講習会の受講は、要件の一つです。定期的に開催される「食品衛生責任者養成講習会」に参加し、その内容をしっかりと学ぶことが求められます。
知事認定の講習会
特定の養成講習会だけでなく、各地の知事などが適正と認めた講習会を受講した方も、食品衛生責任者の要件を満たすことができます。これにより、柔軟に資格を得ることが可能となっています。
3.運転免許
キッチンカーとして車を運行するための運転免許も必要です。普通自動車免許で対応可能な場合が多いですが、車両の重量や大きさによっては、中型、あるいは大型の運転免許が必要になることもあります。
普通免許を取得した時期による運転可能な車両の違い
免許取得時期 | 車両総重量 | 運転可能な車両 |
2007年6月1日まで | 8t未満 |
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2007年6月2日~2017年3月11日まで | 5t未満 |
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2017年3月12日以降 | 3.5t未満 |
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4.キッチンカーの出店には場所の利用許可も必要
商業施設やイベント会場で販売する場合には、その施設の運営組織から販売許可を得る必要があります。これは場所やイベントによって異なりますので、詳細は各運営組織に問い合わせてみてください。
キッチンカーはどこでも好きな場所で営業していいという訳ではありません。必ず、営業場所の「使用許可」が必要ですので、お気をつけてくださいね。
今、最もキッチンカー(移動販売)の需要が高いといわれるランチ時のオフィス街の場合、許可の申請先は、そのスペースの管理会社になります。また大学のキャンパスなら、大学側の許可が必要となります。
どこでキッチンカーを運営できるか知りたい方は、別記事「キッチンカー(移動販売車)ビジネスで絶好の出店場所を探す4つの方法」も一緒にご覧ください。
もっとも重要なのは「飲食店営業許可証」
キッチンカーは移動可能なキッチンを搭載した車であり、移動という特殊な部分に目が向きがちではありますが、食品を販売するビジネスですのであくまでも「飲食店」という面できちんと見る必要があります。
ですので、一般的な飲食店と同様に、厳密な食品衛生管理が求められ、またそれに対応した許可が必要となります。その中でも最も重要な許可が「飲食店営業許可証」です。
飲食店営業許可証を取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。
営業許可の申請先
ここでは、キッチンカーの営業許可を取得する場所について詳しく解説します。
結論から言えば、各都道府県にある保健所から取得することになります。取得方法は、各保健所で異なります。ですので、出店場所の地域にある保健所に問い合わせをして確認していただくことをおすすめします。
施設と設備
キッチンカー内部は飲食店と同等の衛生環境を確保するため、食材の保管方法や調理設備、清掃設備など、特定の基準を満たしていなければいけません。
飲食物を提供するための適切な施設と設備が必要です。具体的には、食材の保管や調理に適した設備、清潔に保つための清掃設備等が整っていなければなりません。清掃設備となる給水・排水タンクは、その大きさによって、工程数などに規定が設けられています。
工程数 | タンクの大きさ | メニュー数 |
1 焼くだけ、盛り付けるだけなど | 40リットル | 1つのみ |
2 焼いて盛り付けるなど | 80リットル | 複数 |
複数 焼く、揚げる、盛り付けるなど3工程以上 | 200リットル | 複数 |
また、十分な換気設備があること、トイレが近くにあることなどもチェックされます。
最後にチェックリストも用意しておきますので、確認してみてくださいね。
必要な書類
キッチンカーの運営をスタートさせるには、多くの準備が必要ですが、その中でも特に重要なのが、必要な書類の揃え方です。適切な書類の提出が運営の第一歩となるため、こちらのガイドでしっかりと把握しておきましょう。
1. 食品営業許可証申請書
前述の通り、食品営業の許可がないと飲食店は展開できませんので、必ず申請をすることからスタートしましょう。事業をスタートさせるタイミングで、許可がないということになっては大変です。必ず許可をとりましょう。
2. 施設の構造及び設備図面
キッチンカー内の厨房の構造や設備に関する詳細な図面を提出することで、衛生面などの基準をクリアしているかの確認が行われます。
3. 登記簿謄本の写し
ビジネスの正当性や所有者の情報を証明するため、登記簿謄本の写しを提出します。
4. 食品衛生責任者の資格証明書類
食品衛生管理は定期的に行われますし、管理者がいない場合は飲食店営業がそもそも不可能です。必ず、資格証明書を提出してください。
5. 手数料
申請の際には、一定の手数料が必要となります。その詳細は、各自治体や関連機関の公式サイトで確認しましょう。
営業許可の申請が不要な場合
食品関連のビジネスを始める際、多くの場合には営業許可の申請が求められます。しかし、一部の業態では許可申請の手間が省かれる場合があります。その詳細とは?以下で具体的な業態を解説します。
1. 食品や添加物の輸入業
国外から食品や添加物を輸入するだけの業態は、営業許可の申請が不要です。
2. 食品の保管・運送ビジネス
食品や添加物を貯蔵したり運搬するだけの業務(但し、食品の冷凍や冷蔵倉庫業は除く)は、許可不要となります。
3. 常温保存可能な包装食品の販売
腐敗や品質の劣化のリスクが低い、常温で長期保存が可能な包装食品の販売業者も、営業許可は求められません。
4. 合成樹脂以外の容器・器具製造
合成樹脂を使用しない容器や器具の製造業は、許可申請が不要です。
5. 容器・器具の輸入・販売
器具や容器の輸入や販売業も、許可の対象外となっています。
6. 食品の採取業
農業や水産業での食品採取業も、許可の必要がありません。
7. 小規模の集団給食施設
1回の提供食数が20食程度未満の集団給食施設も、許可申請の対象外です。
キッチンカーの営業許可の費用
許可証の取得には、一定の費用が必要となり、その費用は各都道府県によって異なります。一般的には、数万円程度が必要とされています。
食品をきちんと衛生に管理していますか?ということにちゃんと答えるために責任者を配置しなければなりません。調理師や衛生士は、食品衛生責任者を取らずに責任者になることが可能ですが、飲食店営業許可証の取得をするためには必ず食品衛生者証も必要になります。そのための講習会の受講費用なども許可取得の一部の費用となります。 また、キッチンカー購入費用、内装などのリフォーム費用、看板代やデザイン費用、保険料など、キッチンカーの種類や大きさによって変動する費用もあります。 これらの費用+維持費用もかかりますので、きちんと計画に組み込んでスタートさせることが重要です。
飲食店営業開始前!保健所での許可取得手続きガイド
飲食店の開業を考える際、保健所での営業許可が必須となります。この許可をスムーズに取得するための具体的なステップを、以下で詳しく解説します。
1.保健所へ相談
出店地域の保健所に今すぐいき、相談をしましょう。必要書類などの詳細をきちんと確認することで、後の手続きがスムーズになります。
2. 飲食店営業許可の申請
相談を元に、必要な書類を整えて飲食店の営業許可の申請を行います。正確な情報を提供することが大切です。
3.立ち入り検査への受け入れ
保健所の方が店舗へ来て衛生状態確認や検査などを行います。安全に営業ができるかの審査です。この検査に合格すると、営業許可証へ大きく近づきます。
4.営業許可証の発行
検査をクリアすることで、営業許可を保健所から受け取ることが可能になります。
5. 消防署への防火管理者の届出
営業許可を受けた後、店舗の安全を確保するために、消防署に防火管理者を届け出る必要があります。
6. いよいよ飲食店の開業!
全ての手続きが完了したら、安心して飲食店の営業を開始することができます。
営業許可取得のためのチェックリスト!
キッチンカー(移動販売車)の営業許可を取得する際には、保健所による厳しいチェックが行われます。以下にその主なチェックポイントを詳しく説明します。
飲食店営業許可証を取得する際には、施設と設備について一定の基準を満たす必要があります。以下に、そのチェックリストをご紹介します。
手洗い器の設置 | 厨房とトイレの両方に設置する必要があります。 手洗い器のサイズは自治体ごとに決められています。 多くの自治体では消毒器の設置も義務付けられています。 |
シンクの数とサイズ | 食材と食器の洗浄を別々に行えるよう、厨房には2槽以上のシンクが必要とされています。 1槽のサイズ(内径)は、幅45cm×奥行き36cm×深さ18cm以上が必要です。 |
食器棚の条件 | 食器を入れる棚は、必ず扉つきでなければなりません。 吊戸棚は天井と棚の間に隙間があるとホコリがたまるのでNGです。 床に置く場合は、目線以下の高さになり清掃しやすいことが条件になります。 |
給湯設備 | 清潔な飲食物を提供するためには、適切な給湯設備が必要です。 |
冷蔵庫と冷凍庫の設置 | 食材の保管には冷蔵庫と冷凍庫が必要です。 |
防虫設備 | 虫の侵入を防ぐための設備が必要です。 窓やドアに虫除けネットを設置するなどの対策があります。 |
床、壁、天井の材質と清掃性 | 床、壁、天井は清掃が容易な材質であること。 床は滑りにくい材質であることが望ましいです。 |
各地域の保健所によって条件などは異なる場合がございますので必ず相談してからスタートし、上記のチェックポイントをクリアして許可をもらいましょう。
キッチンカーの開業はフランチャイズで簡単に!年収1000万円を達成した成功事例
サラリーマンからの起業男子26歳の場合
①キッチンカーで独立する前の課題
脱サラをしたのですが、経営についての知識は全くありませんでした。
②happyhappyメロンパンに加盟してやったこと
お金についての勉強。会計、キャッシュフロー、毎朝のプロテイン!!!
③達成したこと
月商 約360万達成
専任アルバイトさんを利用した31日稼働
④現在の経営状況
現在は月商400万達成を目標に営業してます。
アルバイトさん達と意見共有を積極的に行い、まずはその日をとにかく楽しむことを意識してます。
フリーターからの起業して月商300万
①キッチンカーで独立する前の課題
お金の計算ができない
ペーパードライバーで運転の不安
②happyhappyメロンパンに加盟してやったこと
POPが強みと知りました
新しい自分のできることの発見
③達成したこと
フリーターからの起業して月商300万
④現在の経営状況
アルバイト側だったのが今は雇わせていただく側になって、立場が変わりました。
その上で大切にしているのが、『楽しく過ごす』です!
アルバイトさんが失敗して落ち込んでいても、私は怒りっぱなしではなく笑う!
そうすると、その子たちも切り替えてハッピーハッピーに接客してくれる。私が調子悪くても、次はアルバイトさん達が笑ってくれます。笑
協力し合いながら、とにかく楽しく営業してます!
まとめ
キッチンカーの営業許可の申請や条件、費用面や一連のステップについてとチェックリストをお伝えしてきました。
営業許可は取得しなければならないこと
衛生責任者が必要なこと
保健所に必ず相談すること
など、ポイントを抑えて書きましたので、何回も読んでいただきたいと思います。
しかし、これを全てご自身でされるのは相当な負担がかかることも同時にお分かりになられたのではないでしょうか。
弊社、幸せのメロンパンHAPPyHAPPyでも、保健所の営業許可の対策などのご相談も受けております。
一人で時間をかけて不安と共にスタートするよりも、プロと一緒に動き、自信を持ってスタートを切るためにも、一度ご相談くださいね。
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