「キッチンカービジネスをやりたいけど、補助金って受けられるのかな?」
「そもそも補助金ってどうやって申請するのかな?」
「補助金申請難しそうだけど一人で申請出来るものなのかな?」
このような疑問や不安をお持ちではありませんか?
今は、キッチンカーブームで様々なところでキッチンカーを見かける機会も増え、飲食業を営んでいる方や色々な場所で旅をするような仕事が出来たらいいなと思っている方にとってキッチンカービジネスは魅力的です。
ただ、いざキッチンカーで仕事をしようと思った時の最初の関門が「費用」ではないでしょうか。キッチンカーを新車で購入しようと思った場合は軽トラックベースで200万円前半〜400万円前後必要と言われており、決して安くはありません。
しかしキッチンカーに係る費用の一部を補助してもらえる方法があるのをご存じでしょうか?それが「補助金」です。
弊社幸せのメロンパンHAPPyHAPPyは、メロンパンに特化したキッチンカーのフランチャイズを経営しており、今までに小規模事業者持続化補助金3回、事業再構築補助金1回を利用しています。
このページでは、全くキッチンカーについて知らなかったど素人の私が、累計販売個数10億個以上、1日10万円〜20万円販売する驚異的な販売力を誇る幸せのメロンパンHAPPyHAPPyを経営してきた経験から、キッチンカー作成時に役立つ補助金についてお伝えしていきます。
どんな補助金が申請出来るの?
具体的にどんな補助金でどんなことに使えるのか、いくら程度の補助が見込めるのか気になりますよね。2023年7月現在、車両本体代の補助をしてくれる補助金はありませんでした。
しかし、改装費用や宣伝費用を補助してくれる補助金がありますので、以下でご紹介いたします。
それぞれの補助金の内容などをまとめてみましたのでご覧ください。
1.ものづくり補助金
正式名称を「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」と言い、略称でものづくり補助金と呼ばれます。
ものづくり補助金では、開業時に必要な設備導入費用(車両費用を除く)や原材料の購入費用の最大1/2※の補助が受けられます。現在は補助目的が異なる5つの枠があり、申請時にどれかを選んで申請します。最大補助金額は、雇用している従業員数によって変動しますので、詳細はものづくり補助金公募要領をご確認ください。
枠 | 補助金額 | 補助率 |
通常枠 | 100万円〜1250万円 | 1/2 (小規模事業者/再生事業者は2/3) |
回復型賃上げ 雇用拡大枠 | 100万円〜1250万円 | 2/3 |
デジタル枠 | 100万円〜1250万円 | 2/3 |
グリーン枠 | 100万円〜4000万円 | 2/3 |
グローバル市場開拓枠 | 100万円〜3000万円 | 1/2 (小規模事業者は2/3) |
※小規模企業者・小規模事業者、再生事業者の場合は2/3
記事執筆日現在最新締切は2023年7月28日(金)のため、申請の際は公式HPを確認の上最新の公募要領をご確認の上ご申請ください。
2.小規模持続化補助金
「小規模持続化補助金」は、車両の改装費用や宣伝広告費用(チラシ作成やSNS広告費用)、ホームページ作成費用などに活用することができます。申請出来る枠が複数あり、最大200万円の補助を受けることが可能です。
以前はこの補助金でキッチンカー本体の車両購入費用も補助対象として申請できたのですが、現在は補助対象から外れてしまいました。
またこの補助金は申請前に、地域商工会または商工会議所から「事業支援計画書」の交付をして貰わないと申請ができません。職員さんが事業支援計画書を作成するためには、「どのように補助金を使いたいか」、「現在の実績や売上額」、「どのように補助金を使用することでどんな結果に繋がると考えられるか」など事業主に対してヒアリングすることが多くあるため時間がかかります。
余裕をもってご申請されることをお勧めいたします。
また、お住まいの地域や事業を行う地域が商工会管轄区域か商工会議所管轄区域かによって確認すべきHPが変わりますのでご注意ください。
3.各自治体の補助金や制度
補助金や助成金は国や国に連なる団体が出すものだけではありません。都道府県や市町村も政策の一環として補助金や助成金を出していることがあります。
そのため、ご自身がお住まいの都道府県HPや市町村HPなどは欠かさずチェックするようにしてください。
自治体の補助金申請は申請期間が短いことも多く、「気づいた時にはもう受付が終了になっていた」なんてことにならないためです。
補助金の申請方法
では、上記の補助金を実際に申請する際にはどのようなフローになるのでしょうか。
今回はものづくり補助金と小規模持続化補助金の申請フローを以下に記載いたしました。申請される際のご参考にしていただけると嬉しいです。
なお、各自治体などの補助金は申請方法などに違いがありますので、今回の記載は割愛いたします。
1.ものづくり補助金
ものづくり補助金は申請全てを電子で行います。入力箇所が多くあるので、パソコンなど入力がスムーズに進められる機材を準備しておきましょう。
①「gBIZIDプライム」アカウントの取得
交付申請要件により「gBizIDプライム」アカウント(ID・パスワード)が必要です。持っていない場合は申請できませんので以下HPより取得ください。
また、アカウント発行までに約2週間ほど必要ですので、お早めに申請いただくことをお勧めいたします。
gBizIDプライム申請HP:https://gbiz-id.go.jp/top/
②電子申請システムより事業計画書を入力
電子申請システムから、出願書類を入力し提出します。具体的な入力内容としては以下です。(入力内容より抜粋)
記載すべき内容が公式HPに掲載されていますので、申請前に書式をダウンロードしてどのように記載するか漏れがないように準備をすることをお勧めいたします。
会社基本情報 | 商号や代表者名、所在地、補助事業実施住所、担当者名、創業日など |
補助申請枠 | 5つの枠のどれに申し込むのか |
事業内容 | 事業名や事業計画概要、経費明細、資金調達内容 |
③採択通知の受領
提出した事業計画書が審査を通ると、事務局から「補助金交付候補者の採択通知」が届きます。これを受領した場合にのみ補助金で申請した事業計画を実施することができます。
また、1点気をつけて頂きたいのが、この時点では申請した金額を満額受領出来るか未確定の状態ということです。
補助額が確定するのは、事業終了後に「事務局へ実績報告をした後」です。実績報告をした結果、申請金額より減額されるということもあり得ますのでご認識ください。
④交付申請、補助事業実施・実績報告
交付申請書を事務局宛に送付した後、申請した事業をスタートさせます。
これより以前に補助事業を開始していた場合、補助金受領資格が無くなる可能性がありますので、事務局からの指示や要領をよく読んで間違いの無いように実施が必要です。
そして事業終了後には、事務局指定の様式で必要経費がわかる明細などと一緒に実績を報告します。
⑤確定検査(補助額の確定)
事務局に提出した実績報告内容により、補助金額が確定します。
⑥補助金申請/補助金支払い
⑤で確定した金額を事務局に対し請求申請をします。そうすると、一定期間後に指定の口座に金額が振り込まれます。
2.小規模持続化補助金
小規模持続化補助金は、電子申請または事務局へ郵送で申請が可能です。
①「gBIZIDプライム」アカウントの取得(電子申請を行う場合のみ)
電子申請を行う場合は「gBizIDプライム」アカウント(ID・パスワード)が必要です。持っていない場合は電子申請できませんので以下HPより取得ください。
また、アカウント発行までに約2週間ほど必要ですので、お早めに申請いただくことをお勧めいたします。
gBizIDプライム申請HP:https://gbiz-id.go.jp/top/
②商工会/商工会議所に相談する/申請
先ほど少し説明しましたが、小規模持続化補助金は申請時に必ず「事業支援計画書」の交付を受けることが必須となります。そのため、申請を希望する場合はすぐに近くの商工会または商工会議所に出向き、申請したい旨を相談しましょう。
なぜならば、「今どのような事業を行なっていて(または行う予定で)、この補助金を使って〇〇をしたい」「この補助金を使用できれば、〇〇になる事が予想でき、〇年後の売上はこれだけ上がっている」など具体的な数値を交えた話や、同地区の同業他社の傾向調査など事業支援計画書を作成するために必要な情報が多くあり、それらを1回の面談で話すことはほぼ不可能です。
あなたの現状や業界情報、あなたがしたい事・補助金をどう使うのか、同業他社の動向それらの情報をより濃く多く商工会/商工会議所の担当職員に伝えられれば、それが事業支援計画書の内容に反映されるため、1回でも多く担当職員と話し自分のことを伝えられるかというのがとても重要になります。
そのため、なるべく早く商工会/商工会議所に出向き申請期間が多く残った状態で相談する事がお勧めです。
また、事業支援計画書以外にも申請時に必要な資料があるため、不足が無いことを担当職員と確認しながら申請できる状態がベストと言えるでしょう。
③採択結果の受領
採択結果は、公式HP上で発表されます。採択者一覧表に、自社の名前が載っていれば採択決定となり、事業をスタートする事ができます。
④以降の流れはものづくり補助金とほぼ同じですので記載は割愛いたします。
補助金は創業ではなく事業継続のために利用するのがコツ
ここまで読んで、「お金は欲しいけどこんなにやる事がたくさんあって私には難しいのではないか・・・」と思われた方もいらっしゃると思います。
ですが、補助金申請する時にはあなたは一人ではありません。弊社が蓄えているノウハウの提供や、支援機関に頼ることもできます。
全国各地に「よろず支援拠点」「商工会」「商工会議所」と呼ばれる中小企業や小規模企業をサポートする支援機関があるのをご存じでしょうか?こういった支援機関には、経営サポートするスペシャリストが在籍しており、経営相談に乗ってくれたり、補助金申請をサポートしてくれます。
補助金申請したいけど、一人で申請書作成するのが不安だなと思われる方はまずはぜひ無料で相談いただくことがお勧めです。
あらかじめ電話で来訪予約しておくと当日スムーズに進み便利ですよ。
一緒に新しい世界へ挑戦しませんか
今回はキッチンカーで仕事をする際に申請できる補助金についてお伝えいたしました。
内装費用や宣伝広告費用を補助金で賄える事ができれば、必要な資金をかなり抑えることができます。ただ、補助金申請を全てお一人でされるのはとても大変、特に事業計画書は初めて書く方には本当に難しいポイントだと思います。
実際のところ、補助金を利用する場合は、事業をスタートさせてから販促や持続に対して補助金を活用されることをオススメしています。
弊社、幸せのメロンパンHAPPyHAPPyのフランチャイズでは、車両を一定期間お貸しし、実績を出してから金融機関へ事業計画書を提出する『初期投資少額プラン』を設けています。そこでは事業計画書の作成も教えていますし、営業許可や出店場所などキッチンカー運営のノウハウをお伝えしています。
過去の補助金申請ノウハウがありますので、ご相談、フランチャイズ加盟どちらもお待ちしております。
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